ラミネートログ工場からは少し東南にドライブして、ロバニエミ経由でオウルに戻ることになりました。
北極線(北緯66度33分線)が通るところにある「サンタクロース村」へ寄るためです。
外国から来た人を案内するのには欠かせない有名観光地です。
もちろん、ここには本物のサンタクロースが住んでいます。
私達が訪れたのはサマーホリデーシーズンが終わった9月、しかも 平日の夕方。
「こんなに人がいないサンタクロース村は初めてだ」とM氏が言うように観光客が少なく、とても静かでした。
「さあ、サンタクロースに会いに行こう!」
M氏の誘導に従って建物内部に入ります。
テーマパークのようになった建物内部の螺旋通路を進んでいった先で、サンタクロースが待っていました。
「どこから来たの?ああ、日本ね。日本には行ったことがあるよ。いいところだね。」
というような穏やかで和やかな会話をサンタクロースと交わし、記念撮影をしてからサンタと別れます。
建物出口では「サンタと一緒に撮った写真とビデオはいかがですか?」と営業を受けます。
そんなに一生懸命営業してこないだけに、なんとなく気の弱い日本人にとっては断りづらい雰囲気です。
心を鬼にして 断ることもできましたが、フィンランドのM氏とPさんも一緒の「唯一の記念写真」だったので、
みんなが各々ダウンロードできるタイプのものを購入することにしました。
(それに、サンタクロースの笑顔もとても素敵で魅力的でしたから・・・)
支払った金額は40ユーロ、少し高すぎる気がしないでもありませんが、この施設には入場料はありません。
日本だったらきっと施設に入るためには、最低でも大人1人千数百円の入場料が必要でしょう。
ということは、入場料支払えない子供たちはサンタに会えないことになります。
でもここでは、お金がある人もない人も、子供でも大人でも、誰でもサンタクロースに会うことができます。
そしてこの大きな施設維持のために、支払える大人が写真やお土産購入で協力するという考え方のようです。公平で良いかもしれませんね。
[ フィンランド見聞記 15.10.20 ] Kiitos Log House