いつまでも元気な暮らしをするために

この夏、千葉県在住のセルフビルダーさんから届いたお便りの中に
ログハウス写真以外にも野菜の写真が入っていました。

 

 

最近セルフビルダーご夫妻と同居するようになった高齢のお父さまが
家庭菜園で野菜を作られていて、新鮮な野菜で作る料理はとてもおいしいそうです。

ログハウス建築後に家庭菜園をされる方は多いですが
みなさんご存知のように野菜作りは水遣り、施肥、芽欠きなど
けっこう手間もかかって大変です。

でも手も脳も使うので、年配者にとって脳の活性化にも良いし、
自分でいろいろすることが体と脳の健康に良いのだと思います。

先日、他のセルフビルダーさんからもこんなお便りが届いていました。

「私の祖母は新潟県の山奥にある集落で暮していました。
山奥の暮しはまさに『 自分で出来ることは自分でしよう!』です。

春には山菜を採って塩漬けや乾燥させて保存。
田植えはもちろん、梅の実を収穫して梅干作り。

季節の野菜が食卓に上がり、やがて稲刈りの季節。
この頃になると沢庵漬けや白菜漬けなどを冬に備えて漬けていました。

物流網が現在ほど発達していないころの話です。
お魚は塩鮭、乾燥ニシンなどです。

コンビニなんてありません。あるのは何でも売っている商店一軒のみ。
でも お弁当やサンドイッチなんかありません。

生活を営むことがすでに『仕事』だったのです。

味噌、醤油などの調味料から何でも自分で作らなければなりません。

祖母はタンパク源確保のためにニワトリを飼っていました。
やがてウサギも… もちろん愛玩用ではありません。

御近所の方がお茶飲みにいらっしゃると祖母は慌てることなく
あっという間に食卓におもてなしの準備をしました。
お漬物、いつの間にやら煮付けた煮物や煮豆などなどです。
色々な話に花を咲かせていました。

ですが不思議と人様の悪口などはせず、
コロコロと笑って井戸端会議をしていたのをよく覚えています。

私の母、というより『金の卵』ともてはやされて地方から都会へ上京した世代は
あまりにも都会の便利な暮らしに驚き、それゆえどっぷりと浸かってしまったのかなぁ・・・
と認知症専門病院で母と同世代の患者さんを見るたびに思うのです。

祖母は89歳で亡くなりました。心筋梗塞であっという間の出来事でした。
でも最後まで寝込むことはなかったのです。前日まで普通に生活していたそうです。

『自分で出来ることは自分で』
このことが結果的に大往生となったのかなと考えます。」

いろいろ考えさせられるセルフビルダーさんたちからのお便りでした。

 


[ ログハウスで自然暮らし 15.10.15 ]     Kiitos Log House