フィンランドの言語と英語【フィンランドの旅3】

ヘルシンキ空港から市内に行く際、空港バスではなく一般の電車を利用しました。

車窓から眺める住宅街などの風景は
その国や街の人々の暮らしを垣間見ることが出来る大切な機会でもあります。

空港からヘルシンキ駅までの間に列車はいくつかの駅に停車しました。

ある駅のホームで掲げられた標識 、、、

 

 

「次の駅が Kapylaで、前の駅が Kottby?
じゃあ、停車しているこの駅の名前は?」

また他の駅では 、、、

 

 

「この駅の名前は Tapanila? それとも Mosabaoka?」

実はどちらも同じ駅の名前です。

一つの駅に異なる2つの名前があり、
「フィンランド語」と「スウェーデン語」で、
車内でも 2通りの駅名が アナウンスされます。

フィンランドはスウェーデンに支配されていた時期が長かったので
スウェーデン系フィンランド人も多く、
スウェーデン語は「第2母国語」になっています。

そのため、いろんな場所やテレビの字幕などで
フィンランド語とスウェーデン語の両方で表記されています。

夜遅くに乗ったバスで地図を確認している私達に声をかけてきて
親切にホテルまで案内してくれた男性は「両親はスウェーデン人」と話し、
「家の中での会話はスウェーデン語、テレビもスウェーデン系の番組を観るよ。
でも外に出ると(職場などでは)フィンランド語を使う。
スウェーデン語もフィンランド語も同じように話せるから。」

フィンランドの小学生はみんな学校でスウェーデン語を習うそうで、
ログハウスメーカーのM氏も「子供の頃はスウェーデン語を話せたけれど、
その後ドイツ語や英語を勉強するにつれてスウェーデン語を忘れてしまった。」
と言ってました。

フィンランド語とスウェーデン語表記があるフィンランドでは
街中の案内などに英語表記はほとんどありません。

でも切符販売機やカード精算機には説明言語を選べるようになっており、
「English(英語)」を選択してから操作をすればなんとかなることが多かったです。

でも、初めて触れる機械の操作というのは説明自体の意味がよくわからない場合もあり、
そういう時は近くにいる人に声をかけて手伝ってもらいました。

フィンランド人はとても親切だし、多くの人が 英語を理解し 話すことができます。
思っていたよりきれいなブリティッシュイングリッシュ、
しかもこちらが聞き取りやすいようにゆっくり話してくれます。

(その後訪れたウィーンでは外国からの移民も多いせいかそういう配慮はなく、
英語の聞き取りが難しかったです)

治安が良く、親切な人々が住むフィンランド、
少し英語ができれば、ツアーでなくても(個人旅も)なんとかなりそうです。

 

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[ フィンランド見聞記 15.09.30 ] Kiitos Log House