フィンランドから日本までログキットが運ばれるコンテナ差配について

「予定より一日遅れたけれど 22日金曜日に 無事 コンテナが旅立ったよ。」

今週の月曜日に フィンランドから ログハウスキットの出荷について メールが入りました。

このログキット、 当初は 5月末に出荷の予定でしたが、

早い段階で オーナーさん側から要望があり、

出荷スケジュールを 一週間早めました。

 

そのため 海運業者がコンテナ手配に苦労したようで、結局 一日遅れの出荷となりました。

でも、オーナーさん側が希望されている頃に納品できそうで私達も ほっと一安心です。

 

みなさんがオーダーされたログハウス部材キットは、 フィンランド側で 作業及び出荷のスケジュールが組まれます。

作業スケジュールには 強度計算や設計図作成、窓・ドアの手配(窓のほとんどが建具メーカーによる受注生産)、

階段手配(受注生産)、ログ材のカット、板材・金物・小物の調達(垂木や外部化粧板等 現地大工さんによる加工も含む)、

出荷のための梱包作業、 そして 輸出に関する書類作成などが 含まれます。

 

海上輸送のためのコンテナは フィンランド工場のスケジュールを確認したうえで、

現在は キートスが 海運会社の日本代理店を通して 手配しています。

ただ、実際にコンテナ差配をするのは フィンランド、つまり 現地代理店なので、

今回のようにスケジュール変更があったりすると なかなかこちらの思うように スムーズに進みません。

また、状況報告も フィンランドの代理店から 日本代理店経由で伝わるため (時差があることも関係して)

タイムリーで情報が伝わらず、胃が痛くなるようなハラハラ・ドキドキ状態に陥ることも多いのです。

 

今回も 出荷日を5月21日に変更することは すでに3月中に 海運業者に連絡済みでした。

しかし、5月18日(月)になって、 「21日(木)出荷のコンテナが手配できない 」 と連絡が入り、

それから キートスも フィンランド工場も 大慌てで 連絡をとりあって 情報を交換し、

急遽 早く出る船のコンテナをおさえることで、余分な経費はかかりましたが 一日遅れだけで コンテナ手配ができました。

以前は 海上輸送コンテナの手配は フィンランド工場にお願いしていましたが (キートスで手配するのではなく)

フィンランドを出荷した後 日本に到着するまでに 何回かどこかの港で 積み替えられたり、

また 港で積み残されたりしたこともあって、日本の港にいつ到着するのか よくわかりませんでした。

 

その状況を打開するため、数年前から コンテナは キートスが日本で手配することにしました。

日本の代理店を通すことで 私達の希望方法を(「値段が安ければ良い」ではなく 「少し高くなっても直行便を使う」等)

しっかり伝えることができるようになりました。

そのため ここ数年、海上輸送に関する私達の心配が かなり軽減されていたので、今回は久々のハラハラ・ドキドキでした。

でも今回の件は 「何事も 完全&安心ということはない」 と 改めて私達の気持ちを引き締める いい機会にもなりました。

キートスでは できるだけみなさまの希望納品時期にあわせて スケジュールを組んでいますが、

海上輸送については どうしても手が出せない部分もありますので、 その点は ご了解くださいね。


[ フィンランド見聞記 15.05.27 ] Kiitos Log House