県外出張での宿探し

キートスは 『 セルフビルド応援 』 をモットーに、 もう20年も ログハウスキットを施主様に直接 お分けしていますが、

当時は まだまだ 「ログハウスはお金持ちが建てる家」 でしたし、「施工は 建築会社に依頼」 が当たり前でしたから

「セルフビルド」 という言葉は とてもマイナーな時代。 (今でも ポピュラーとは 言い難いですが)

 

セルフビルドに関する情報も 今のように世の中に出回っていませんから、

セルフビルダーさんたちの不安も 今とは比べものにならない程 大きかったと思います。

そのため当時は 「ログ組み」を部分施工として キートスに依頼されるセルフビルダーさんが 多くいらっしゃいました。

(今でも 土台敷きやログ組みなど 施主様のご希望があれば キートスが請け負い、 県外へも出かけています)

 

写真のログハウスも キートス施工サポート隊が ログ組み等を

おこないました。 18年前のことで、 建築地は 秋田県内陸部。

 

それもかなりの山間の地。

大抵 ログハウスを建てようとされるところは 田舎が多く、

(現在は 街中のログ住宅も 当たり前になりましたが、

以前は圧倒的に 自然豊かな所での別荘でした)

当時は インターネットも 普及していませんから、

スタッフが泊まる宿探しにも それなりの苦労がありました。

 

地図(もちろんネットではなく 本の地図帳です)を広げて 建築地を確認し、 できるだけ近くの「宿がありそうな町」を探し、

役所の観光課か観光協会に電話して 数軒の宿の電話番号を聞きます。

そして 順に電話して 空きがあるか、 値段はいくらか、、、etcを聞き、 少ない予算に合う宿を探しました。

 

施主さんが 建築費を少しでも抑えるために努力されているのに、 キートスが部分請負で儲けるわけにもいかず、

毎度毎度 多くの宿に相手にされないような少予算で泊めてくれる 良心的な宿を探しました。

もちろん 金額以外の事前情報(宿の写真や設備情報、利用者の評価etc)はないので、行ってみなければ どんな宿がわかりません。

だから 多くの泊まった宿には それなりのエピソードがついており、

出張から戻ってきたサポートスタッフたちは いつも 「今度の宿はね、こんなだったよ・・・」 と いろいろ土産話を してくれました。

 

例えば、 昼間 『ご休憩』 で活躍してそうな少し怪しい雰囲気の宿、 隣との壁がまるでベニア板一枚のような宿、

フロント周りにお菓子から自然&健康食品、焼き芋まで雑多に並ぶ田舎宿、 個室が布団スペースしかない極狭宿、

そして 「茶碗カレー」の宿。

女将が一人でやっている小さな宿で 食事付きで連泊したため メニューが尽きたらしく、

「最後には 茶碗に入ったカレーが出てきた」 という宿です。 (田舎の宿だから、カレー皿はなかったのでしょうね・・・笑)

 

でも最近は インターネットのおかげで 地図も宿も ネット検索。  事前情報もちゃんと収集できるし、もちろん 予約もできます。

セルフビルダーさんにとっても、キートスのホームページで紹介しているような セルフビルドに関する情報や実例も 簡単に入手可能。

 

いい時代になりました・・・

 


 [ ログハウス徒然草 15.03.19 ] Kitos Log House